中国における利息金計算の方法(本利金清単)

2012.4.28

大阪弁護士会所属 弁護士 五右衛門(服部廣志)


1 中国法学ウェブの記載です、

「滞納金の計算につき当事者双方が約定していない場合、現行法定計算基準は、借金契約...
により記載される貸付金の利息の上、さらに30%~50%を受取るというものであります。

しかし、注意する必要があるのは、法釈[2000]34号によれば、人民銀行の金融機構への基準を適用するという規定記述には、「適用することができる」と書いてあり、「適用しなければならない」と書いてありません。

したがって、厳密的にいえば、上記規定が強行的な規定ではないので、裁判官が滞納金を計算する場合、必ずしも人民銀行の基準を適用しなければならないとは限りません。
また、如何に金融機構への基準を滞納金の計算基準として計算するべきなのか問題になります。

というのは、滞納金の計算につき当事者双方が約定していないことは問題提起の前提条件であり、如何にさらに約定基準の30%?50%を受取るのかは計算することができないものであります。

この問題につき、当職らは何度も北京の裁判官と交流しましたが、裁判官の回答は以下の通りであります。
一般的には、裁判官が滞納金の計算基準を判決書に明記することを回避する傾向であり ます。
その代わりに「中国人民銀行貸付金利息の基準に基づき支払遅延の違約金を計算する」という判旨を判決書に記入するのは圧倒的に多いのであります。
したがって、結局、この問題を裁判所の執行廷に投げつけられます。

しかし、中国では、判決の執行が相当に難しいので、本金そのものを受取ることができれば、当事者にとって、ありがたいものであり、滞納金を執行により受取るケースは少ないのであります。」
http://www.iolaw.org.cn/showNews.asp?id=18163


2 結局、中国における、「現実に授受されている利息金を、計算する方法は定かではない」
ということになるようです。
不思議な国ですね、、、というより、やはり、法治国家ではないということなのでしょう。

中国系のサイトが弁護士五右衛門の利息金計算の論文にリンクしているのも、上記のようなことが一因なのかもしれません。
http://www.docin.com/p-4886227.html

 

中國人民銀行銀発2005・129号

利息計算期間關於「整數年(星期一)  利息=本金×年(星期一)數×年(星期一)利率
利息計算期間關於「整數年(星期一)+整數星期日  利息=本金×年(星期一)數×年(星期一)利率+本金×整數日數×星期日利利率或
利息=本金×實際日數×日利利率

上記中国人民銀行の計算方法は
1 弁護士五右衛門の分類で考えてみる。
2 まず、選択計算のひとつは
(1) 暦年端数期間年360日計算ないし暦月端数期間年360日計算というべきものである(但し、いずれも米国等採用のDays360Function計算ではない)。
(2) 二つ目は、日利利率計算である。
3 そして、月利はMonth12を使用したものであり、弁護士五右衛門の分類に従えば仮想月利利率であり、日利もday360を使用しているという意味で仮想日利利率計算となる。

上記説明文の用語の意味については、下記を参照して下さい。
http://www.ilc.gr.jp/journal/000109/

 

中国民法における期間計算

中国民法154条
期间的最后一天的截止时间为二十四点。有业务时间的,到停止业务活动的时间截止。
(日本語試訳・・・
期間の最終日は24時で終了する。
但し、業務時間の定めがある場合には、その業務時間終了時で期間は終了する。)

旅行社に対するキャンセル連絡終期に類似しているか、、、??

 

關於地下錢莊,和高利出租的取締的通知
  (中國人民銀行2002年)

中國人民銀行的同類同期間出借利息的上限作為基準出借利息的4倍


中国の上限金利:「地下銭荘、及び高利貸の取締についての通知」(中国人民銀行2002 年) の中、貸出金利の上限を中国人民銀行の同種同期間基準貸出金利の4 倍とする規定がある。
この規定の金利を超えると、高利貸しの取締りを受けることになる。
 http://www.waseda.jp/prj-ircfs/pdf/ircfs07-001.pdf#search


中國人民銀行·人民幣出借利息 (2011年7月7日)
單位:年利%
流動資金出借 6個月(6個月包括) 6.10
1年(1年包括)   6.56      

固定資産出借 1-3年(3年包括)  6.65
3-5年(5年包括)  6.90
5年以上     7.05