いわゆる盗聴法案の概要



重大な事実が判明してきました。
法務省では、すでに、盗聴法を策定し、秘密裏に、検討を重ね、来春には国会 にて可決すると言うスケジュールで、インターネットの法規制を現実のものとし ています。電話の盗聴とともに、インターネットを盗聴の対象にしている事が明 記され、もはや、のんびりと構えていてはならない事態にきているようです。

インターネットの法的な規制問題は、アメリカの電気通信法の改正に関して、 フィアデルフィア連邦裁判所での違憲判断に見るように、表現の自由に深く根 差しているものであって、その意義はおおきなものがあります。また、通信の自 由、通信の不可侵は憲法上の絶対的な保障があり、我が国の電気通信事業法にお いても3条、4条にはっきりと明記され、尊重されています。

今回の法案は、法務大臣の諮問以前に、すでに出来上がっており、国民の知ら ないうちに密かに準備され、公にされず、関係者だけで秘密に討議を進めてきた ものです。なぜ、国民の目の届かないところで、秘密にするのでしょうか。本当 に、制定意義のある法改正、規制法ならば、なぜ、堂々と国民の目の前で行わな いのでしょうか。

この諮問も今回の選挙の直前に、選挙報道に隠れるタイミングで、出されまし た。明らかに、意図的と言うほかありません。
私は、深い憤りを感じています。なぜ、我々の知らないうちに、官僚だけで、 法律を作って、何も知らない政治屋の集まりの国会で、しゃんしゃんと手打ち して、こんな大事な規制をしようというのでしょうか。

アメリカでは、これまで何度も、違法な盗聴が繰り返されました。FBIは、 これまでも幾度となく違法な盗聴を強行し、アメリカ国民の大きな反対を受けて きました。アメリカ国民は、表現の自由を守りながら、最小限の規制を受け入れ ながらも、毅然とした態度で、表現の自由を守ろうといまも努力し続けています。

我が国では、こうした歴史的な争いも、議論も行われておらず、今、突然に立 法案が秘密のうちに作られて、国民の目を騙して、すべてが秘密のうちに運ぼれ ようとしているのではないでしょうか。 政府は、この盗聴法案が、国民の知るところとなったときには、国民のおおき な反対がある事を知っているので、知らせないように進めているのでしょう。

私たちは、インターネットを大好きで、より可能性を高め、活用しようと、集 いました。インターネットの可能性も、その限界も、又便利さとともに濫用によ る弊害がある事も知っています。そうした、いい面も、悪い面もともに考えなが ら、国民の英知を集めて、世界の市民の英知とともに、最も良い方向を探らなけ ればならないと考えています。一部のインターネットを利用してもいないような 官僚が決める事ではありません。

インターネット弁護士協議会は、今ある法律の豊かな情報を市民に伝え、より 豊かな生活を支えるとともに、これからもこうした情報の伝達が、人権の擁護が 表現の自由が守られるような法律の制定に対しても積極的に発言すべき立場にあ るのではないでしょうか。こうした法律案がすでにある事を多くの国民、市民に 伝え、又、世界に発信して、人々の意見、反論、疑問を政府に伝える必要がある でしょう。法律に関心のある我々が、問題点を指摘して、きちんと対処する必要 があると思います。

インターネット弁護士協議会代表:牧野二郎
1996・11・7改定


組織的犯罪刑事法整備参考試案(いわゆる盗聴法案)抜粋

組織的犯罪刑事法整備参考試案全文及び事務当局説明要旨

代表声明文1・法務省に対する質問書

法務省回答1

代表声明文2・法務省に対する質問書

法務省会見・内容報告

いわゆる盗聴法案に関する議論経過

盗聴法案についての清見勝利会員の見解