弁護士 五右衛門

京都地裁・刑事訴訟遠望
2004.6.9掲載開始


2004/ 6/1日=保釈申請・保釈決定=検察・準抗告
1 弁護側の保釈申請を裁判官が認めたところ、検察は不服申立=準抗告をしたらしい。
2 本件のような事案で、保釈を認めない理由はない。
   さて、京都地裁は、どう判断するか。

 

2004/ 6/1日=公訴提起=起訴
1 京都地方検察庁の記者会見の報道を見ると、従来の幇助理論の適用を主張しているに過ぎないように感じられる。
 仮に、そうだとしたら、多くのIT技術者ら国民の不安に正面から答えていないこととなり、検察権の行使として問題がある。

2 弁護団の見解も必ずしも明快ではない。テレビ報道によれば、弁護団の一人が「いいものを作って犯罪になるわけがない」旨述べていた。このような刑法理論の裏付けのない国民的感想のようなものを述べてよし、とするのは疑問でもある。

3 現段階では、検察、弁護の双方とも、問題を抱えているように思える。

 

2004/ 6/2日 今後
1 さて、今後は、第1回公判での攻防とそれについての攻防準備になる。

2 第一回公判期日において、弁護側は、公訴事実に対し、どう対応するのだろうか?

 イ 無罪主張は予想されるが、その無罪の理由をどのように主張するのだろうか。
  ロ 公訴事実の記載の内容が、従来の幇助理論の延長上のものであったとしたら、「多くのIT技術者が不安を持つような、通常世間であるような事例」を挙示したうえ、「これらも犯罪となるのか」と求釈明するのだろうか。 
  ハ 弁護側がロ記載のような求釈明をした場合、検察はどう対応するのだろうか。
  二 一般論として、検察は、公訴事実に対する弁護側の求釈明に対し、「釈明する必要はない」と門前払いの対応をする場合が多いが、裁判所は、どのような訴訟指揮をするのだろうか。

 

2004/ 6/5日 公訴事実
1 Winny開発者逮捕、起訴が大きな社会的反響を呼び起こし、支援金もそれなりに集めたのだから、被告人の身上経歴部分などプライバシーに関連する部分は除くとしても、弁護団に、(勿論被告人の同意を前提に)本件公訴事実の内容をオープンにして欲しいと期待するのは私だけなのでしょうか。

2 公訴事実の記載内容により、検察が逮捕、起訴に踏み切ったポイントが推測できるような気がするし、本件についての誤解や曲解を排除し、問題点を正確に把握できるようになると思うけれど、、、。