ILCジャーナル から・・・


東芝クレーマー事件の問題の核心
亜細亜大学法学部助教授 町村泰貴 (1999.8.5)
【要旨】
 紛争の一方当事者が、自らの主張をインターネット、特にウェブを使って一般公開するという行動様式の是非、限界について、紛争を公開しないで処理する利益というものも確かに存在するが、公開の場で解決を求める利益が原則として優先する。
 仮処分または訴訟による表現行為「抑圧」の是非について、世間の東芝に対する反発はきわめて強かったが、裁判を受ける権利は守られるべきであり、むしろ仮処分のような公の場での解決を求めることは公明正大と評価できる。
 Akky氏のインターネットによる表現行為に対して陰湿な嫌がらせが多数寄せられているが、このような現状ではセルフガバナンスなどは夢物語である。ガバナンスを成り立たせる装置として、裁判や裁判外紛争処理の利用可能性を高める必要がある。


(資料)